西脇市西脇の西脇小学校で20日、6年生約80人が授業で、情報通信技術(ICT)を活用し、古里の産業や歴史を伝える新聞を作る方法を学んだ。神戸新聞社の社員らから、記事の書き方や取材の仕方を教わり、インターネット回線で神戸新聞本社(神戸市)と結んで情報端末の活用方法も習った。
教育の現場でICTを活用する本紙提案の総務省モデル事業。児童は、地場産業の播州織と同小の木造校舎をテーマに、歴史や現状、展望などを取材し、新聞形式にまとめる。
この日は、本紙パートナーセンターNIE(教育に新聞を)推進室の山崎整(ただし)室長補佐が、紙面を示しながら見出しや写真の配置を説明した。原稿に書き込む情報を列挙し「木造校舎が建設された時代の西脇や、完成した時の住民の感想を、当時の広報紙を参考に調べてみよう」などと調査方法を紹介した。
児童は、タブレット端末で播州織や木造校舎の記事を読み、画面上に示された設問に答えた。ネット回線では、木造校舎の設計者や播州織の歴史を、ネットを使って調べる方法を神戸新聞本社の社員から学んだ。6年の徳岡秀汰君は「ネットは、調べたい事柄を入力するだけでいろんなことを調べられるので便利」と話した。
児童らは今後、タブレットのカメラ機能などを使い、市内の工場や街頭で取材する。(敏蔭潤子)
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