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燈籠茶屋の外観 名物メニュー「アベック」と「玉子焼」などの組み合わせ 日曜・祝日限定の「関東煮」 神戸山手大前にある「丁石」。大師道起点となる
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燈籠茶屋の外観

名物メニュー「アベック」と「玉子焼」などの組み合わせ

日曜・祝日限定の「関東煮」

神戸山手大前にある「丁石」。大師道起点となる

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名物メニュー「アベック」と「玉子焼」などの組み合わせ

日曜・祝日限定の「関東煮」

神戸山手大前にある「丁石」。大師道起点となる

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 六甲山にまつわる自然、環境、文学、食などの多彩な催しを大学のカリキュラムに見立てて情報発信する「六甲山大学」。そのプログラムの紹介や、山の旬の情報を通して、六甲山の魅力に迫ります。

 六甲山に数多く点在している「茶屋」を紹介するシリーズ。六甲最高峰直下の「一軒茶屋」に続く2回目は、古い歴史を持つ名物茶屋の一つ「燈籠(とうろう)茶屋」。再度山大龍寺へ続く参道「大師道」の途中にある。梅雨時でも歩きやすい大師道の散策と併せて訪れてみてはいかがでしょう-。

 大師道は諏訪山公園西側が起点で、燈籠茶屋までなら30分ほど。急な上りもあるが、舗装道なので特別な山装備をしなくても気軽に歩ける。大龍寺まで足を延ばしてもプラス1時間程度だ。アジサイが見頃を迎える神戸市立森林植物園を目指すハイキングもこの時期がおすすめ。水音が涼しげな沢沿いの道で、緑陰も多く快適だ。

 燈籠茶屋は、1923(大正12年)開店。現在は3代目の前中義雄さん、さよ子さん夫妻が営む。

 「昔、この辺りは茶屋がたくさんあって、お大師さんの日には夜通し参拝客が通ったもんや。先代の頃には手伝いの人も大勢来てもろて、にぎやかやった。けど、今は夫婦2人で十分やなぁ…」

 それでも、毎日登山の記帳所にもなっており、平日でも毎日のように訪れる常連客も多い。日曜・祝日限定メニュー「関東煮」を目当てにしたり、喫茶店代わりにお茶を飲みに来たりする人もいてにぎわっている。

 名物は、しちりんの炭火でこんがりと焼き上げるトースト(170円)。外はカリッと中はふんわりなうえに、香ばしい。「アベックで」と注文すると、バターとジャムを半々に塗ってくれる。コーヒー、紅茶(200円)と組み合わせることもでき、その日の気分で、みそ汁(170円)や玉子焼(220円)を付けるのも楽しい。

 中華そば(380円)のスープは、ちまたで人気のこってり濃厚なタイプではなく、あっさりとした上品な味わいにこだわりが感じられる。

 ほかにも、うどん・そば(350円)や、おにぎり(2個220円)などがある。

 居留外国人が始めたとされる毎日登山発祥の地であるエリアだけに、常連客も国際色豊かだ。先日訪れたときには、インド系の女の子たちが楽しそうにおしゃべりをしながらトーストをほおばっていた。店主に聞くと、祖父母の代から通っている、こちらも3代目のお客さんだとか。

 店内は広く、テーブル席が約50席のほか、天気の良い日には木陰が心地よいテラス席も人気だ。

 営業時間は午前5時~午後1時頃(土日・祝日は午後2時頃まで)。木曜定休。TEL078・341・9717

▽ねぎし・まり アウトドア系のフリーライター。1961年、神戸市須磨区生まれ。六甲山を活動拠点とし、六甲山大学広報専門委員。著書に「六甲山シーズンガイド~春・夏」など。

2019/6/11
 

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