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山上を通るドライブウエーに面した「一軒茶屋」。最高峰直下の交差点にある ロックガーデンから最高峰を目指して登ってくると一軒茶屋の石碑に出合い、ホッとする 一軒茶屋のメニューでハイカーに人気の「きつねうどん 1925(大正14)年制作の登山地図には、六甲最高峰の標高が932.1メートルと記され、南北に「一軒茶屋」があったことがわかる(前田康男氏提供) 最高峰付近にある一等三角点の脇に、阪神・淡路大震災で六甲山の標高が12センチ隆起したことが書かれたプレートが設置されている 六甲最高峰付近の山頂広場は木陰がないので、夏場は暑いが眺望は抜群だ
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山上を通るドライブウエーに面した「一軒茶屋」。最高峰直下の交差点にある

ロックガーデンから最高峰を目指して登ってくると一軒茶屋の石碑に出合い、ホッとする

一軒茶屋のメニューでハイカーに人気の「きつねうどん

1925(大正14)年制作の登山地図には、六甲最高峰の標高が932.1メートルと記され、南北に「一軒茶屋」があったことがわかる(前田康男氏提供)

最高峰付近にある一等三角点の脇に、阪神・淡路大震災で六甲山の標高が12センチ隆起したことが書かれたプレートが設置されている

六甲最高峰付近の山頂広場は木陰がないので、夏場は暑いが眺望は抜群だ

  • 山上を通るドライブウエーに面した「一軒茶屋」。最高峰直下の交差点にある
  • ロックガーデンから最高峰を目指して登ってくると一軒茶屋の石碑に出合い、ホッとする
  • 一軒茶屋のメニューでハイカーに人気の「きつねうどん
  • 1925(大正14)年制作の登山地図には、六甲最高峰の標高が932.1メートルと記され、南北に「一軒茶屋」があったことがわかる(前田康男氏提供)
  • 最高峰付近にある一等三角点の脇に、阪神・淡路大震災で六甲山の標高が12センチ隆起したことが書かれたプレートが設置されている
  • 六甲最高峰付近の山頂広場は木陰がないので、夏場は暑いが眺望は抜群だ

山上を通るドライブウエーに面した「一軒茶屋」。最高峰直下の交差点にある ロックガーデンから最高峰を目指して登ってくると一軒茶屋の石碑に出合い、ホッとする 一軒茶屋のメニューでハイカーに人気の「きつねうどん 1925(大正14)年制作の登山地図には、六甲最高峰の標高が932.1メートルと記され、南北に「一軒茶屋」があったことがわかる(前田康男氏提供) 最高峰付近にある一等三角点の脇に、阪神・淡路大震災で六甲山の標高が12センチ隆起したことが書かれたプレートが設置されている 六甲最高峰付近の山頂広場は木陰がないので、夏場は暑いが眺望は抜群だ

山上を通るドライブウエーに面した「一軒茶屋」。最高峰直下の交差点にある

ロックガーデンから最高峰を目指して登ってくると一軒茶屋の石碑に出合い、ホッとする

一軒茶屋のメニューでハイカーに人気の「きつねうどん

1925(大正14)年制作の登山地図には、六甲最高峰の標高が932.1メートルと記され、南北に「一軒茶屋」があったことがわかる(前田康男氏提供)

最高峰付近にある一等三角点の脇に、阪神・淡路大震災で六甲山の標高が12センチ隆起したことが書かれたプレートが設置されている

六甲最高峰付近の山頂広場は木陰がないので、夏場は暑いが眺望は抜群だ

  • 山上を通るドライブウエーに面した「一軒茶屋」。最高峰直下の交差点にある
  • ロックガーデンから最高峰を目指して登ってくると一軒茶屋の石碑に出合い、ホッとする
  • 一軒茶屋のメニューでハイカーに人気の「きつねうどん
  • 1925(大正14)年制作の登山地図には、六甲最高峰の標高が932.1メートルと記され、南北に「一軒茶屋」があったことがわかる(前田康男氏提供)
  • 最高峰付近にある一等三角点の脇に、阪神・淡路大震災で六甲山の標高が12センチ隆起したことが書かれたプレートが設置されている
  • 六甲最高峰付近の山頂広場は木陰がないので、夏場は暑いが眺望は抜群だ

 六甲山にまつわる自然、環境、文学、食などの多彩な催しを大学のカリキュラムに見立てて情報発信する「六甲山大学」。そのプログラムの紹介や、山の旬の情報を通して、六甲山の魅力に迫ります。

 六甲山にはあちこちに「茶屋」が点在している。山歩きの途中で立ち寄る休憩所としてだけでなく、茶屋を目的に訪れる人も少なくない。単に飲食を提供するだけでなく、地域の社交場や文化サロンのような役割を持っているところもあるからだ。古い歴史を秘めていたり、ユニークな名物があったり。茶屋文化は六甲山の魅力の一つとなっている。今回から不定期ながら、1軒ずつ紹介していきたい。

 1回目は「六甲最高峰」の直下にある一軒茶屋。創業は古く、江戸時代の末頃と伝わる。現在の店主で七代目だそうだ。

 店は「魚屋(ととや)道」沿いにある。かつて、灘の深江浜で水揚げされた魚を有馬温泉へ運んでいた道で、この名がついた。昔から人の往来が盛んだったようだ。

 特に阪神間で最初の鉄道(官営鉄道)が開通し、住吉駅が開業した1874(明治7)年以降は、有馬への湯治(とうじ)客が多く通るようになり、にぎわった。

 六甲好き有志が集う勉強会「六甲山専門学校」の校長を務め、歴史に詳しい前田康男さんによると、かつては山頂から有馬側へ少し下がった所に、もう一軒べつの茶屋があった。こちらも「一軒茶屋」と呼ばれていたらしい。そちらはいつの間にかなくなってしまったが、現存する一軒茶屋は、芦屋川から最高峰越えで有馬を目指す登山者にとってはなくてはならないお店。

 六甲山地を東西に貫く「六甲全山縦走路」で宝塚を目指す場合も、最後の補給地となる。最近はロードバイクで登ってくる人や、トレイルランニングの人たちも多い。

 一軒茶屋のメニューは、カレーやうどんなどの軽食と、コーヒーなどの飲み物。お菓子類の販売もしている。夏はかき氷が人気だが、これからの季節は温かいきつねうどんもありがたい。店内には大きなテーブルが七つあり、50人以上は収容できる。

 平日は午前10時から午後3時、土日・祝日は午後4時まで。第2、4月曜日定休(月曜が祝日の場合は翌火曜休み)、悪天時などで不定休あり。

◇    ◇

 すぐ近くにある六甲最高峰は標高931メートル。東西約30キロメートルの細長い山塊である六甲山で一番高い。

 戦前には楠木正成の銅像が建てられていた。戦時中は高射砲陣地となり、戦後は近畿地方で唯一の在日米軍施設になった。数奇な運命をたどった山頂だが、現在はハイカーが憩う、のどかな広場となっている。

 六甲山地付近で二つしかない一等三角点が設置され、「六甲最高峰」と書かれた木柱と共に記念写真スポットとなっている。少し前までは、周囲に木やササが生い茂って眺望が悪かったが、伐採が進んで、どの方向も景色がよく見えるようになった。

 木陰がないのが残念だが、市民ボランティア団体「ブナを植える会」が植樹した六甲ブナも育っており、大きく育ったブナの木陰でハイカーが一休みできるようになるといいなと思う。

▽ねぎし・まり アウトドア系のフリーライター。1961年、神戸市須磨区生まれ。六甲山を活動拠点とし、六甲山大学広報専門委員。著書に「六甲山シーズンガイド~春・夏」など。

2018/9/11
 

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