エッセー・評論

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 年に何度か、鳥取市にある「野の花診療所」から「野の花通信」という冊子が届く。巻頭にはいつも、施設の代表でもある医師の徳永進さんが、ホスピス施設の日常にふれた、静けさを保ちながらどこか軽妙な文章を寄せられる。が、この1月に刊行された最新号のそれは、ふだんとはどこか趣がちがった。

 医師になって半世紀、徳永さんは人が亡くなられる傍(そば)に居る仕事をひたすら続けてきた。が、それにしても長すぎる。そう思い、この仕事をこんなにも長く続けられてきた理由をじぶんに問うた。そしておもむろに浮かんだ語は、意外にも、じぶんがずっと避けてきた「使命」だったというのである。

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2023/2/3
 

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