エッセー・評論

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 今月、阪神間は27回目のその日を迎えた。

 神戸市中央区の東遊園地では今年も追悼の集いが催され、竹や紙でできた灯籠で「忘 1・17」の文字が象(かたど)られた。「忘」。「忘れまじ」との強い決意を再確認することと、「忘れてしまいたい」と痛みからのほどかれを願うこと。相反するこの二つが、震災から四半世紀過ぎても、もつれあったまま。そのように引き裂かれた想(おも)いは「忘」という一字に託すほかなかったのだろう。

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2022/1/29
 

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