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会場に並ぶ所蔵品の色鮮やかな大皿=兵庫陶芸美術館
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会場に並ぶ所蔵品の色鮮やかな大皿=兵庫陶芸美術館
展示ケースを運ぶハンドリフト(左端)や作品を保護する綿まくら、養生マットなどが並ぶコーナー=兵庫陶芸美術館
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展示ケースを運ぶハンドリフト(左端)や作品を保護する綿まくら、養生マットなどが並ぶコーナー=兵庫陶芸美術館
カメラ、ペンライトなど学芸員の調査道具=兵庫陶芸美術館
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カメラ、ペンライトなど学芸員の調査道具=兵庫陶芸美術館
近代の淡路で制作された、おたふくをかたどった香合=兵庫陶芸美術館
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近代の淡路で制作された、おたふくをかたどった香合=兵庫陶芸美術館

 焼き物の専門美術館「兵庫陶芸美術館」(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭)で10日、特別展「教えて! 兵庫陶芸美術館-収集と展示のQ&A」(神戸新聞社など主催)が開幕した。美術館の使命である「収集」と「展示」にスポットを当てながら、所蔵する名品77点を紹介。学芸員の「七つ道具」や展示用の照明、機材なども公開する異色の展覧会。展示作業の映像も流し、美術館の「舞台裏」に触れてもらう。(堀井正純)

 6章で構成。冒頭は、コレクター故・田中寛さんの収集品を核に、同館が2005年に開館した経緯などを説明する。続いて、丹波焼、出石焼など兵庫五国の焼き物を並べ、さらに実用性を離れたオブジェなど斬新な現代陶芸も出展。収集の方針や軌跡が理解できるよう工夫されている。

 ユニークなのは、学芸員が用いるカメラやメジャー、手袋、ペンライトなど収集・研究の「七つ道具」。ケースを移動させるためのハンドリフト、地震対策で作品を固定するテグスや重り、免震ケースなど、“裏方”というべき道具や機材も並ぶ。企画した村上ふみ学芸員は「作品だけでなく、こんなものも? というようなものも並ぶ。小学生にも、美術館の仕事に興味を持ってもらえたら」とアピールする。

 丹精な器の名品・優品が展示の中心だが、獅子やおたふくをかたどったコミカルな造形の香炉や香合も目を引く。

 オブジェで独自の世界を切り開く備前焼作家・矢部俊一さん(54)=岡山県=の作品展「空刻」も同時開催。両展とも来年2月26日まで。原則月曜休館。一般600円、大学生500円、高校生以下無料。同館TEL079・597・3961

■1月14日に作陶教室、受講生募る

 兵庫陶芸美術館が、1月14日に開く「まるごとやきものレッスン」の受講生を募っている。12月15日午後4時必着。陶芸への理解を深め、身近に感じてもらおうと、特別展「教えて! 兵庫陶芸美術館」にあわせて開く。

 学芸員による展示品の解説の後、指導員が作陶で主要な「電動ロクロ」「削り」「釉がけ」を指導。指導員が焼成し、後日完成品を受け取ることができる。

 参加費2千円(材料費など含む)。エプロンまたは汚れてもいい服、手拭きタオル、昼食が必要。

 対象は小学生以上(小学校低学年は保護者の同伴が必要)。午前10時~正午と午後1時半~3時半の2コース。定員は各15人で、多数の場合は抽選。応募は同館ホームページから。(谷口夏乃)

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