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呼び文句を記した幕の横に立つ大地友代店主。観光客が撮影することもあるという=丹波篠山市二階町
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呼び文句を記した幕の横に立つ大地友代店主。観光客が撮影することもあるという=丹波篠山市二階町
斬新なキャッチコピーで夏仕様の無回転焼きを販売中の西紀サービスエリア=丹波篠山市西木之部
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斬新なキャッチコピーで夏仕様の無回転焼きを販売中の西紀サービスエリア=丹波篠山市西木之部
新名物の春夏仕様「冷やし無回転焼き」。最後に表面をあぶって提供している=丹波篠山市西木之部
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新名物の春夏仕様「冷やし無回転焼き」。最後に表面をあぶって提供している=丹波篠山市西木之部

 今も昔もユニークなキャッチコピーは人目を引くが、近年は交流サイト(SNS)のおかげで波及効果は格段に大きくなった。兵庫県丹波篠山市内で、最近注目を集めるユーモアたっぷりの2例を紹介する。(堀井正純、谷口夏乃)

「お父さん一時預かりできます」

 城下町の一画に、そんな文字が躍る。え、幼児や病児ではなく? 見れば、そこは飲食店の店先。鶏焼き肉が売りで、夜には居酒屋になる「ツバメ食堂」(同市二階町)だ。

 もちろん「託父所」ではない。お酒好きのため、今春始めた新サービスの呼び文句だ。飲み放題(酒のさかな2品付き)で1時間2千円。結構、良心的な価格ともいえそうだ。

 「好評ですか」と大地友代店主に聞くと、「夫よりも私を預かってほしい。愚痴を聞いてもらうだけでもいい、という女性陣が意外に多い」と苦笑する。

 仕事や子育てに忙しい女性向けに、そのうち「お母さん一時預かりできます」の新コピーも登場するかも? そのときはお父さん、家事も育児もしっかりお願いします。

 水・日曜休み。同店TEL080・5322・9797

    ◇

「冷やし中華はじめません」

 目立つ赤文字。始めないのになぜわざわざ? 舞鶴若狭自動車道西紀サービスエリア(SA)上り線(同市西木之部)に掲げられたポップは一見、不思議で謎だ。

 その隣のポップを見て、なるほどと納得した。

「冷やし無回転はじめました」

 ラーメン店などで、夏の到来を告げる定番コピー「冷やし中華はじめました」のパロディーであることを強調するため、二つを並べたわけだ。「あえて『はじめません』として、目を引こうとした」と担当者は狙いを明かす。

 ところで「冷やし無回転」(1個350円)とは? 多い日は1日に500個以上売れる同SAの人気商品「無回転焼き」(1個350円)の夏バージョンとか。

 無回転焼きは、形はいわゆる回転焼きだが、凹凸のある生地で、滑りにくいスタッドレスタイヤを表現した、無事故・交通安全を願うオリジナルスイーツだ。

 昨年12月に売り出し、既に1万個以上売れた同SAの新名物。丹波篠山らしさにこだわり、特産の黒大豆のあんを餅と一緒にクロワッサン生地で包んで焼く。

 夏を前に、考案したのが「冷やし無回転焼き」。12時間冷やした生地に餅の代わりにホイップクリームを使い、提供前に表面にグラニュー糖をかけ、あぶって焦がすことで、ひんやり感とカリッと感を出した。

 担当者は「今後も丹波篠山の特産品を生かし、商品開発していきたい」と力を込める。午前11時~午後5時(完売次第終了)。涼しくなる頃までの期間限定。同SATEL079・593・1291

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