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下滝野空襲を調査した本紙連載「知られざる空襲」をまとめた冊子=加東市河高
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下滝野空襲を調査した本紙連載「知られざる空襲」をまとめた冊子=加東市河高

 太平洋戦争末期、兵庫県加東市下滝野が空襲され、住民2人が亡くなった「下滝野空襲」を調査した本紙連載「知られざる空襲」が冊子にまとめられた。同市下滝野地区の自治会が発行し、小中学校や図書館などに配布して戦争体験の継承に役立てる。

 連載は昨年7~9月に掲載。下滝野地区は1945(昭和20)年7月24日昼、鶉野飛行場(現加西市)への攻撃のため飛来した米軍艦載機の爆撃を受けた。破片が飛散する「破砕爆弾」が使用されたとみられ、住民の阿江つゆさん=当時(75)、田中とみゑさん=同(52)=が亡くなった。

 神戸新聞社は、地区住民への聞き取りや当時の日本と米軍の資料を基に、被害の実態を調査。空襲の経緯や使用兵器などを明らかにした。

 冊子は、悲惨な地域史を後世に伝えようと、同区長の阿江孝仁さん(64)が中心となって編集。計20の連載や関連記事をまとめ、老若男女に読みやすいように大きめのB4判を選んだ。

 阿江さんは「下滝野空襲に関連した調査はこれまでになかった。冊子になれば記録として残しやすく、学校現場などで利用してもらいたい」と話している。

 B4判12ページ。希望者には無料で配布する。同市観光協会TEL0795・48・0995

(杉山雅崇)

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