淡路

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票の束が積まれた集積台を映したモニター画面=淡路市役所2号館
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票の束が積まれた集積台を映したモニター画面=淡路市役所2号館
会議室での開票作業。奥に固定されたビデオカメラが様子を撮影した=淡路市役所2号館
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会議室での開票作業。奥に固定されたビデオカメラが様子を撮影した=淡路市役所2号館

 9日にあった兵庫県議選の開票で、兵庫県淡路市選挙管理委員会は票が積まれた様子などを撮影し、少し離れた参観人席そばのモニターでライブ配信した。画面の前にいれば一目瞭然。市選管がインターネットなどで伝える速報よりも早く得票状況が分かり、当選した現職の陣営は開票開始からわずか約30分後に万歳をした。開票場所の狭さや新型コロナウイルス禍を背景に、この形が定着した。(中村有沙)

 淡路市が開票作業を始めたのはこの日午後9時。5選を決めた原哲明氏(72)は午後9時半ごろ、同市富島の事務所で万歳をした。

 陣営関係者が開票所で立候補者2人の得票を確認し、事務所に逐一連絡。「原」と示された票の束が投票者数の半分を超えたと伝えた時点で、陣営は当選確実と判断した。

 通常、自治体選管は開票速報を一定時間ごとに開票所での掲示やホームページで発信する。淡路市選管もこの日、開票開始から15分後、その後は30分おきに、開票率と得票数を発表。原氏の票が半分を超えた状況を速報したのは、万歳から約15分後だった。

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 公職選挙法は、選挙権を持つ人は開票を参観できると規定。その方法は自治体の選管に委ねられている。

 淡路市は今回、開票を市役所の会議室で実施。市発足当初は市内の体育館を使っていたが、2016年に市役所新庁舎の2号館ができたのを機に同館の会議室へ移し、室内の一角に参観人用スペースを設けた。

 しかし、体育館に比べると会議室は狭いことから、17年の市議選では「立候補者が20人を超え、開票所に来る人も多い。従来のスペースだけだと収まらない」と別の会議室にも参観人の待機場所を設けた。

 その際、待機場所へ開票状況を知らせるため導入したのがライブ配信だった。

 開票が始まると、投票箱から出した投票用紙を広げる開披台などを映す。票が積まれる段階になると、集積台の様子を伝える。

 さらに、コロナ禍では密防止のため、市長選や市議選で全ての参観人が別の会議室で待機するよう変更。その際もライブ配信で対応した。

 今回の県議選は、開票所の会議室に各陣営から2人ずつ入れるようにした上で、それ以外の参観人にも別室を用意。開票所と別室の両方に大型の配信モニターを設けた。

 市選管は「選挙結果をなるべく早く周知したい。そのために可能な限りのことをやろうと考えた方法の一つ」と説明している。

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