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羽柴秀吉が自軍の兵士に略奪や放火を禁じた禁制書などが並ぶ=南あわじ市松帆西路
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羽柴秀吉が自軍の兵士に略奪や放火を禁じた禁制書などが並ぶ=南あわじ市松帆西路

 2月に兵庫県南あわじ市の指定文化財に認定された戦国時代の古文書や室町時代の彫刻など3点を紹介する展示会が、同市松帆西路の滝川記念美術館玉青館で開かれている。戦国武将、羽柴(豊臣)秀吉が自軍の秩序を守るために発給した禁制書などが並び、来館者の目を引いている。26日まで。(西竹唯太朗)

 新たな市指定文化財への認定を記念して企画した。

 秀吉の禁制書は、本能寺の変が起きる前年の1581年に記された。文章の執筆は書記官が担ったとされるが、末尾には秀吉の自筆と思われるサインがある。

 淡路島に駐留していた兵士に対し、現南あわじ市内の6カ村などでの乱暴狼藉(ろうぜき)や放火を禁じ、村々から1銭でも盗んだ者は処刑する-という内容。当時は寺社などが武将に保護を求めて代価を払い、禁制を出してもらうことが多かったという。

 同市榎列掃守の栄福寺が所蔵する十二神将立像は、室町時代に作られた木彫りの像。名の通り12体あり、それぞれ剣ややり、弓矢などで武装している。高さ約20センチと同様の立像の中では小形だという。

 古墳時代後期の青銅器「六鈴五獣鏡」は、通常の銅鏡とは異なり、円形の鏡の周囲に鈴が付いている点が特徴だ。祭事に使われていたと推測される。同様の遺物は全国で約150点出土しているが、うち7割が東日本に分布している。

 午前9時~午後5時。月曜休館。大人300円、大学・高校生200円、小中学生100円。同館TEL0799・36・2314

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