共生の大地へ 没後1年・内橋克人の歩いた道
(3)規制緩和という悪夢 経済学の在り方を問う
内橋克人とグループ二〇〇一。チームによる調査報道「規制緩和という悪夢」は1994(平成6)年7月から雑誌「文藝春秋」で3回シリーズで掲載され、バブル崩壊後の日本社会に衝撃を与えた。「こと規制緩和に関するかぎり日本の各メディアは、『規制緩和こそ日本経済を救う』という経済学者の説を最初から正しいものとして鵜呑(うの)みにし、事実の検証というジャーナリズム本来の仕事をしてこなかった。ここに私たちの仕事があると考えた」
■万能論に潜む危うさ
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