ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 共生の大地へ 没後1年・内橋克人の歩いた道TOP (3)規制緩和という悪夢 経済学の在り方を問う

共生の大地へ 没後1年・内橋克人の歩いた道

(3)規制緩和という悪夢 経済学の在り方を問う

2022.09.03
  • 印刷
市場原理至上主義批判を行った内橋克人さん=神奈川県鎌倉市の自宅書斎(2014年)

市場原理至上主義批判を行った内橋克人さん=神奈川県鎌倉市の自宅書斎(2014年)

 内橋克人とグループ二〇〇一。チームによる調査報道「規制緩和という悪夢」は1994(平成6)年7月から雑誌「文藝春秋」で3回シリーズで掲載され、バブル崩壊後の日本社会に衝撃を与えた。「こと規制緩和に関するかぎり日本の各メディアは、『規制緩和こそ日本経済を救う』という経済学者の説を最初から正しいものとして鵜呑(うの)みにし、事実の検証というジャーナリズム本来の仕事をしてこなかった。ここに私たちの仕事があると考えた」

 ■万能論に潜む危うさ

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。