地域をこの目で
<地域をこの目で(11)芦有ドライブウェイ副社長・齊藤成人氏>能登半島地震 道路復旧、容易でない理由は
1月1日に発生した能登半島地震の被害の大きさには心を痛めるばかりだ。石川県で勤務していたことがあり、能登の地形、道路の状況はよくわかる。半島自体が急峻(きゅうしゅん)な山で構成され、山間部をぬうように細い県道が集落同士をつないでいる。そうした道に自衛隊や消防の車両に加え、住民、ボランティアの一般車両が殺到すれば渋滞を引き起こし、ロジスティクスに支障をきたすことは容易に想像できる。だからこそ道路の復旧が大切だ。
芦有ドライブウェイでも2014年に台風で地滑りが発生し、大量の土砂が流入して道路が寸断される災害が起きた。狭隘(きょうあい)でアクセスが限定される山間部に重機を入れ、土砂を運びだすのがどれだけ大変だったか。今の能登の状況と同じだ。
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