地域をこの目で
<地域をこの目で(8)芦有ドライブウェイ副社長・齊藤成人氏>最高税収と弱い円 借金依存に先行き不安視
芦有ドライブウェイは六甲山系を縦断し芦屋市と有馬温泉を結ぶ有料道路である。道路運送法で定められた「専ら自動車の交通の用に供する」道路なので、運営会社として道路本線を歩行者が歩くのを禁止している。だが秋の行楽シーズンは人が道路を歩いてしまう事案が絶えない。ハイカーや観光客が道路に入りこんでしまうのだ。
先日もパトロール中に道路を歩くシンガポールの若者を発見した。こんな場所までよく観光にくるとあきれながらも、六甲山の入り口である宝殿インターチェンジ(IC)まで送ってあげた。若者はパトロールカーから降りるなり、たいした金額ではないからと言わんばかりに、チップだと2千円を渡してきた。この予期せぬ出来事に最近円安にふれるわが国の為替水準を思いだし苦笑してしまった。
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