地域をこの目で
<地域をこの目で(9)芦有ドライブウェイ副社長・齊藤成人氏>水道事業民営化 インフラ維持の解探るとき
芦屋市奥池町の地名は江戸時代末期に猿丸安時が造成したため池に由来する。現在、池は市の水道施設となっていて、いわば水道の公営化事例といえる。逆に水道の民営化と聞くと抵抗感を持つ人は多いだろう。
水道民営化はボリビアのコチャバンバの失敗例がよく知られている。水道ネットワークの増強と水質改善の費用を捻出しようと民営化したのは良いが、引き受けた民間企業が急激な値上げを行ったため激しい反対運動がおきた。結果、再公営化された事案である。あって当然のインフラの料金の値上げには富裕層でさえも敏感になる。政府が価格料金に関与するので税金とみなしがちだからだ。
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