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<地域をこの目で(7)芦有ドライブウェイ副社長・齊藤成人氏>女性の就業 共働き多いほど出生率高く

2023.09.28
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新設された芦有ドライブウェイ・芦屋ゲートのトイレ。特に女性トイレは見違えるようにきれいに=芦屋市(筆者撮影)

新設された芦有ドライブウェイ・芦屋ゲートのトイレ。特に女性トイレは見違えるようにきれいに=芦屋市(筆者撮影)

 今年、芦有ドライブウェイでは芦屋ゲートのトイレを新しくした。併せて事務所の女性トイレの数も増やしている。女子社員が増えたためだ。イギリスのNGO(非政府組織)ウオーターエイドによれば世界では17億人が衛生的なトイレを利用できないそうだ。特にインドでは女性にとって適切なトイレ環境がないため、トイレに行くことすら命がけになる。やや古いが2015年にアメリカ国際開発庁らがまとめたリポートではインドでは3・5億人の女性がトイレに行くだけで身体の危険にさらされているという。

 インドとまではいかないものの、日本でもかつて男性がほとんどの職場では、女性用トイレが満足になかった印象がある。トイレ事情からも認識できるように、今では当然となっている女性の社会進出もわが国ではなかなか進まず、昔は女性が現場で働くということはほとんど考えられていなかった。

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