ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 経済コメンテーター 時流を見る眼 <時流を見る眼(18) ジャーナリスト・井上久男氏>エアコン戦略 国内生産に回帰、商機狙う

時流を見る眼

<時流を見る眼(18) ジャーナリスト・井上久男氏>エアコン戦略 国内生産に回帰、商機狙う

2023.08.24
  • 印刷
日立のエアコン生産ライン=栃木県栃木市、栃木事業所(筆者撮影)

日立のエアコン生産ライン=栃木県栃木市、栃木事業所(筆者撮影)

 エアコン国内最大手のダイキン工業は8月2日、茨城県つくばみらい市に新工場を設立する計画を発表した。約200億円を投資して2027年から28年にかけて家庭用エアコンの生産を始める計画。ダイキンが関東にエアコンの生産工場を設けるのは初めて。新拠点設置の狙いについて同社は「国内生産基盤の強化にある」と説明する。

 ダイキンの主力製造拠点である堺製作所や滋賀製作所などの生産能力が上限に近く、AI(人工知能)などを駆使した次世代のモノ造りを展開する余裕がなくなっているため、新工場建設によって既存工場に物理的な余裕をつくり、そこで最先端技術の実証試験などを行う。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。