時流を見る眼
<時流を見る眼(16)ジャーナリスト・井上久男氏>経済安全保障 リスク想定した供給網を
経済産業省は、ホンダと電池大手GSユアサが組んで国内で生産する車載用リチウムイオン電池のプロジェクトに最大で1587億円、トヨタのリチウムイオン電池の国内投資に最大で1178億円、それぞれ助成する。
このほかにも、次世代半導体の国産化を狙って設立、北海道千歳市に工場建設を予定している「ラピダス」に対しても3300億円を助成する。こうした助成を国が強化しているのは、昨年成立した経済安全保障推進法によって蓄電池や半導体などが安定的な供給を目指す「特定重要物資」に指定されたからだ。
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