ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 経済コメンテーター 時流を見る眼 <時流を見る眼(13)ジャーナリスト・井上久男氏>マツダ社長交代 EVシフト鍵握るチームワーク

時流を見る眼

<時流を見る眼(13)ジャーナリスト・井上久男氏>マツダ社長交代 EVシフト鍵握るチームワーク

2023.03.30
  • 印刷
記者会見する毛籠勝弘氏。マツダの社長兼CEOに昇格する=17日午後、広島市

記者会見する毛籠勝弘氏。マツダの社長兼CEOに昇格する=17日午後、広島市

 マツダは今年6月の定時株主総会後に、現在は広報・渉外とサスティナビリティ(持続可能な成長)などを担当している毛籠(もろ)勝弘専務(62)が社長に昇格する人事を内定した。丸本明社長(65)は相談役に退く。マツダの社長交代は5年ぶり。

 毛籠氏は京都産業大卒で1983年に入社、グローバルマーケティングが専門の国際派だ。2016年から21年までマツダの世界販売の3割を占める米国販売会社のトップを務めた毛籠氏は、マツダが「CX-5」や「マツダ3」などの主力車の商品力を向上させたことに合わせて、値引きではなくクルマの価値を重視して売る大規模な改革を推進し、マツダ車のブランド力を高めることに成功した。北米市場をマツダの収益基盤化した力量を評価されたことが社長に起用された大きな理由だ。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。