ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 経済コメンテーター 時流を見る眼 <時流を見る眼(12)ジャーナリスト・井上久男氏>春闘 経済成長・賃上げと自己実現

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<時流を見る眼(12)ジャーナリスト・井上久男氏>春闘 経済成長・賃上げと自己実現

2023.03.02
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「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合であいさつする岸田首相(左から2人目)=2月9日午前、首相官邸

「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合であいさつする岸田首相(左から2人目)=2月9日午前、首相官邸

 分配と成長を重視する岸田文雄首相は政権支持率の浮揚策の一つとして賃上げを掲げ、経済界に要請を行ってきた。そして今年も労使が賃上げ交渉を行う「春闘」のシーズンが始まった。

 光熱費や食料品の値上がりなど物価が上昇している局面では、賃金がいくら上がるかといったニュースは世間の耳目を集める。こうした中、春闘の相場形成をリードするトヨタ自動車の第1回目の労使協議会が2月22日に開催され、昨年に続いて異例となる1回目の交渉で、賃金と賞与について経営側が労働組合の要求通りの「満額回答」を行った。

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