時流を見る眼
<時流を見る眼(7)ジャーナリスト・井上久男氏>日本電産の社長交代 カリスマ創業者、引き際の難しさ
モーター大手、日本電産の社長兼最高執行責任者(COO)の関潤氏(61)が9月2日付で辞任した。関氏は日産自動車のナンバー3の副COOから三顧の礼で日本電産に迎え入れられ2020年4月に社長に就いていたが、わずか2年余で去ることになった。
同社は創業者である永守重信会長(78)が巧みなM&A(企業の合併・買収)と厳しいコスト管理で世界的企業に育てたが、「1番以外はビリ」「部下には任せて任さず」など永守氏独特の信念の下、管理職は土日も休まない猛烈な働きぶりで成長を遂げてきた。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。