ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 経済コメンテーター 時流を見る眼 <時流を見る眼(5)ジャーナリスト・井上久男氏>ベンチャーの挑戦 電気運搬に商機見いだす

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<時流を見る眼(5)ジャーナリスト・井上久男氏>ベンチャーの挑戦 電気運搬に商機見いだす

2022.08.11
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パワーエックス社の電気運搬船のコンセプトイメージ図(同社提供)

パワーエックス社の電気運搬船のコンセプトイメージ図(同社提供)

 パワーエックス(東京)というベンチャー企業が、洋上風力発電などで発電した電力を船で運ぶ電気運搬船事業に挑戦している。世界初と言われる電気運搬船の1号艇を2025年に完成させ、計3艇を保有する計画だ。

 今治造船が建造する1号艇は、船長約100メートル、船幅約22メートル、動力源は近距離航行では電気、遠距離ではバイオディーゼルとなる。搭載電気容量は約22・2万キロワット時。4人世帯が1日に使う電力量を13キロワット時程度と仮定すると、約1万7千世帯の1日の電力使用量を運搬できる計算になる。

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