時流を見る眼
<時流を見る眼(1)ジャーナリスト・井上久男氏>経済安全保障 日本企業の強さを「武器」に
岸田政権が重要政策の一つに掲げる経済安全保障推進法案が衆議院本会議で賛成多数で可決され、今国会で法案が成立するのは確実な情勢となった。そこで本稿では国民にとってまだなじみの薄い「経済安全保障」とは一体何かについて解説していく。
経済安保とは、国の生存基盤を経済面からしっかり確保し、独立と繁栄を維持することである。非友好国の経済活動の根幹を止めてしまえば、多くの国民が生活に困窮し、社会の安定は保てなくなる。誤解を恐れずに言えば、ミサイルを一発撃ち込むよりも心理的な打撃は大きいかもしれないのだ。
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