投資のプロが斬る!これでいいのか日本経済
(14)ベトナムという国
先々週、ベトナムのホーチミン市を訪れ、現地の証券アナリストや大手企業幹部と意見交換する機会があった。ベトナム経済全体はすこぶる好調で、今年中には一人当たりの国民総生産(GDP)は2,800ドル(31万円)に達することが予想されている。実にこの10年間で2倍に成長したとのことである。
これは、ちょうど1972(昭和47)年当時の日本の一人当たりのGDPに匹敵するレベルである。そして人口は1億人目前にまで増加しており、さらに注目すべきは人口の56%が35歳以下であるということである。一人当たりのGDPや人口構成も47年前の日本によく似ていることから、その後7年間でGDPがドルベースで3倍に成長した(ドル安円高の影響が大きいが)日本のようになるのではないかと期待されている。
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