総選挙から１カ月が過ぎた。自民党の圧勝というよりは野党の自滅であったように思う。今後自民党は、自ら大失態を演じなければ２０２１年１０月まで政権与党を続けることになり、その間、時代は平成から次の年号に変わる予定だ。

　だが恐らく、年号が変わっても、現行の政策では国家財政は改善することはなく、ますます困窮の度を深めることになるであろう。なぜならば、多くの国民には極力直接的な痛みが及ばないよう工夫されてきたからである。これをポピュリズムというのかもしれないが、最終的に全てのツケを払うことになるのは、次の世代の国民であることを忘れてはならない。