ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 コラム けいざいeyes 女性社長が行く ものづくりって面白い (10)求められる役割とは~ラスト・メッセージ~

女性社長が行く ものづくりって面白い

(10)求められる役割とは~ラスト・メッセージ~

2018.10.10
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 尼崎市の固定資産税審査評価委員を6年間務め今月で任期満了になります。私以外の委員の方々は税理士・弁護士・不動産鑑定士など専門の方ばかりでした。この分野の素人の私は就任前に固定資産税法の書物を読みあさりましたが、その内容はハードルの高いものでした。

 固定資産税とは不動産などの固定資産にかかる税金で、この税額は3年ごとに見直されます。納税者が決定された税額に不服がある場合、納税者と課税庁(税額の決定者)との異なる見解を審査し最終的に決定するのが委員会です。公正な判断はもとより、特に専門知識を持たれない納税者の方に、なぜこの税額になったかの根拠を説明し、納得いただくことが重要であることを、就任後間もなく気付きました。私は専門的知識をもつことよりも、専門家ではない納税者の目線で捉えることが、自分に求められている役割と考え、務めさせてもらいました。

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