女性社長が行く ものづくりって面白い
(6)ソフト開発の技術継承
ものづくり技術の継承、特に精度の高い職人技の継承は、非常に難しいものだとよく耳にします。それは目で見てわかるものではなく、例えようがない感覚を伝えなければならないからでしょう。
当社の場合、製作物はソフトウェアで、物体として触れられるものではありません。ソフト開発ではまず設計書を作成し、これに基づきプログラムを作成していきます。設計書はソフトウェアの骨格を細部にわたり、いくつも作成しますが、最近では設計の細部を書面に残さず、技術者の頭の中に入っていることが大半となります。職人技の感覚の伝承とは異なりますが、ソフト開発の現場では、頭の中にある「技術の継承」が大きな課題となっています。
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