我々神戸市混声合唱団のホームグラウンドは、来年開館50周年を迎える神戸文化ホールである。このホールの西側の壁に紫陽花(あじさい)のモザイク画があるのをご存じだろうか?いつも通る度に気になっていたのだが、良く調べたら高村智恵子の原画によるもので、その下には夫である光太郎の友人、草野心平の筆による智恵子抄からの一節「われらすべてに溢れこぼるるものあり われらつねにみちよ」の碑がある。紫陽花が神戸市の花なので採用されたのだと思うが、智恵子も心平も福島県の出身であり、私も同県人として親しみを覚える。
50周年企画として、我々もいくつかの特別コンサートを用意している。これは来年度のみならず複数年続く事になり、続々と発表される興味深いプログラムを楽しみにして頂きたい。
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