日本の合唱人口は200万とも300万とも言われるが、そのほとんどはアマチュアである。アマチュアは直訳すると「愛する人」という意味。歌う事が好きで、声を出す事が出来れば誰もが手軽に楽しめるのが合唱で、これは尊い事。そして本来あるべき姿であろう。合唱をこよなく愛する人たちが日本には多数存在する。
一方、海外ではどうだろう。ラトビアのように国家が合唱を推進しとりわけ盛んな国もあるが(6人に1人)、日本の合唱人口は世界的に見ても少なくない。ドイツやフランスでは19世紀に合唱運動が盛んな時期があり、アマチュア合唱黄金期があったが、今はその影は見えない。教会の聖歌隊など、必要不可欠なものに関してはプロに移行している場合が多い。
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