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 前回、僕の合唱との出会いは高校時代と書いた。入学式の時に聞いて心を揺さぶられた合唱、それは「男声合唱」だった。僕の育った福島県は当時男女別学で、我が母校は男子校。自(おの)ずと男声合唱をする事になる。

 出身校は会津高校という。そう、白虎隊の舞台である会津若松市にある公立高校。校風は文武両道、質実剛健。『白虎隊士の想(おも)いを今に伝える』とは言い過ぎかもしれないが、自分の中に流れる『潔さ』はこの土地柄によるものだと思う。入学式の1週間前から始まる応援歌練習は壮絶。数ある応援歌を全てソラで、しかも大声で歌えないと「切れー、切れー」と応援団の怒号が飛ぶ。口元から10センチくらいのところまで団長が近づきチェックするのだ。そりゃ怖いのなんの。この時、腹に力を込めて歌う事を覚えるのである。何故こんなバンカラな高校で合唱が成立し得たのだろう。その答えは簡単、男声合唱が他の合唱形態よりもはるかにハモりやすいからだ。

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2022/10/12
 

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