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 人生において「始める」と「続ける」は大事である。僕は趣味で20年以上、合気道の道場に通ってきた。ところが、コロナにより道場に行けなくなってしまった。今年に入り、そろそろ道場に復帰しようかと考え始めた。合気道を続けることは僕にとって比較的簡単だろう。でも、このまま合気道を続けても、もうあまり進歩はないような気がする。もちろん、合気道を極めたというレベルには達していないが、さまざまな技法に習熟し、惰性で稽古を続けていたのも確かである。

 自分・他者の身体との対話を通じて、新たな気づきを得る。これが武道の魅力である。迷った末に、僕は2月から少林寺拳法の道場に通うことにした。50歳を過ぎた今の僕にとって、未知の技を一から覚えるのは容易ではない。道場まで一人で歩く。これも全盲の僕には一つの挑戦である。道場では指導者、先輩方が好意的に僕を受け入れてくださった。稽古は僕、道場の仲間にとって試行錯誤の連続である。見様見真似(みようみまね)ができない僕に、有段者たちが文字どおり手取り足取りで技を伝授してくれる。まずは「少林寺拳法をやってます」と胸を張って言えるように、黒帯取得をめざしたい。

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2022/6/10
 

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