ドイツには「誰かが歌っていたら一緒に腰をおかけ。悪人は歌わないから」ということわざがある。音楽は人間の内なる最良の部分を呼び覚まし、音楽を愛する心は、暴力や卑劣さになびかない。そして人々を結びつける最良のものは音楽であるという、簡素にして美しい考えを表したものだ。
もちろん反例はあり、醜い歌や、攻撃的だったり、悪意があったりする曲もある。しかし、少しでも音楽の心を持つ者なら、それらが病的な例外であることは、すぐに分かるだろう。
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