今日のドイツで難民を話題にするとき、誰もがすぐに中近東かアフリカから来た人々を思い浮かべるだろう。街角で見かける様子もこの印象を裏付ける。ここ5、6年の難民・移民のほとんどは明らかにこれらの地域出身のようだ。
私の子ども時代、1960年代にもドイツでは難民が話題となった。数はもっと多かったが、世間の注目を集めることも、白熱した議論や政治的な対立を生むこともなかった。その難民とは、第二次世界大戦後に故郷を追われた何百万人ものドイツ人であった。
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