世界中のほぼ全ての言語に「デザイン」という外来語があり、建築から自動車製造、ファッションまで、生活の多くの場面で使われている。しかし、この概念が現在の意味で使われるようになったいきさつを知る者は少ない。
ドイツ中部の有名な建築学校「バウハウス」を設立した2人は1920年代、しばらく米国で活動していた。その折彼らは、ドイツでの創造的な仕事の中で生まれた「ゲシュタルトゥング」という言葉をどう英訳するか話し合った。このドイツ語は技術的・芸術的観点と、建築の新しい総合的哲学の結合を表していた。近代建築の2人の先駆者は、製図の専門用語だった「デザイン」という英単語を選んだ。
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