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 フランスで大学生活を送っている頃、国立大学の独立採算制(LRU法)が施行された。運営予算獲得のために大学側が企業に研究の助成を積極的に募るという。企業の助成する研究が優遇され、学問の自由や独立は如何(いか)に。パリ第4大学の美術史や考古学の友人たちとバスティーユ広場に赴き、高等教育の独立を訴えた。

 同級生たちは1968年五月革命ジュニアである。彼らの両親たちはカルチェ・ラタンで石畳の塊を投げていた。抗議デモはもはやフランスの学生生活の伝統になっていた。では日本の学生生活の伝統は?と父に尋ねると「僕らはまずその基盤作りをした」と言った。それは60年や70年の学生運動よりさらに遡(さかのぼ)る50年の新制大学1期生の自治会運営だった。

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2021/6/30
 

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