GPSを活用し、バスの現在地やバス停への到着時間などが分かる「バスロケーション(バスロケ)システム」の活用が広がっている。神戸市内では、路線バスを運行する12事業者のうち、8事業者が採用。しかし、情報発信するアプリやサイト、機能、品質などは社によって異なる。利用者の利便性向上には、一元的な情報発信が必要だ。
この課題に取り組んだのは、市公共交通課とITを用いた交通調査、解析などを行うトラフィックブレイン(東京)。太田恒平社長は、地図・ルート検索などを行うサイト「ナビタイム」の開発に携わり独立。現在、バスロケデータの標準化・オープンデータ化に取り組む。
市交通局や民間事業者と協議し、バスの運行データを、国交省が定めた標準方式に統一する方向で合意。統一化によって、グーグルなどのマップ上で、各社の運行状況が一括で確認できるようになる。
太田社長は「課題もあったが、神戸の取り組みを機に、国に働きかけ、全国的なデータ標準化の動きにつなげることができた」と語る。
「IT専門家の助言を受け、わずか4カ月で課題だったデータの標準化へ方向性を決めることができた。大きな成果」と同課。今後は標準データを活用し「使いやすい路線バス」へ、デジタルサイネージ(電子看板)の設置などを検討する。
=おわり=
(この連載は篠原佳也が担当しました)
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