連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

  • 印刷
神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の運営に田zy触る神戸大大学院保健学研究科長の高田哲教授 すきっぷ運営委員会委員の高田佳代子さん(左)と福原由美子さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社
拡大

神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の運営に田zy触る神戸大大学院保健学研究科長の高田哲教授

すきっぷ運営委員会委員の高田佳代子さん(左)と福原由美子さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社

  • 神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の運営に田zy触る神戸大大学院保健学研究科長の高田哲教授
  • すきっぷ運営委員会委員の高田佳代子さん(左)と福原由美子さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社

神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の運営に田zy触る神戸大大学院保健学研究科長の高田哲教授 すきっぷ運営委員会委員の高田佳代子さん(左)と福原由美子さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社

神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の運営に田zy触る神戸大大学院保健学研究科長の高田哲教授

すきっぷ運営委員会委員の高田佳代子さん(左)と福原由美子さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社

  • 神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の運営に田zy触る神戸大大学院保健学研究科長の高田哲教授
  • すきっぷ運営委員会委員の高田佳代子さん(左)と福原由美子さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社

 神戸新聞社は、兵庫県内の子育て支援団体や大学の専門家と連携し、神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」を11月21日に創設します。無料で入会できる会員制クラブで、これから親になるプレママ・プレパパや未就学児とその親、子育てにかかわるすべての人が対象です。地域のきめ細かな情報を発信するとともに、リアルなコミュニケーションの場を提供し、「もっと つながる 子育て」を目指します。

 神戸新聞社は、核家族化など子育てをめぐる環境の変化を受け、2003年、子育て支援プロジェクト「すきっぷ21 みんなの子育て」をスタートさせ、イベントや啓発事業を展開してきました。

 しかし近年、子育てを取り巻く状況はさらに複雑化し、親が1人で子と向き合わねばならない「孤立した子育て」の増加などが問題となっています。

 「すきっぷ21」での経験を生かしながら、地域の親子にもっと寄り添うにはどうすればいいのか。そう願って発足させるのが「すきっぷ」です。

 子育て支援団体の経験と実行力、大学の専門性、そして地元紙のネットワーク力と情報発信力。三者がそれぞれの強みを生かし、協力して運営します。

 インターネットでの情報発信に力を入れ、サイトには、親同士が意見交換できるコーナーも作ります。運営には子育て中の「すきっぷサポーター」が協力します。

 実際に顔を合わせて交流できるイベントも開催。託児付きの催しも考えています。

 「すきっぷ」は、地域の子育てにかかわる人たちがつながり、情報が集まる場を目指します。

▼運営委員長 高田哲さん 神戸大大学院教授

知識や疑問 共有したい

 すきっぷ運営委員会委員長で神戸大大学院保健学研究科長の高田哲(さとし)教授(62)は、サイトの「聞いて&教えて」コーナーで助言する専門家の一人です。大学病院で小児科医として勤務しながら、院外でも子どもたちの成長を支え続けてきました。

 きっかけは、周産期医療の現場で、小さく生まれた赤ちゃんらのケアにあたっていた二十数年前。退院した低出生体重児の親が子育てに悩み、受診する事例が相次ぎました。

 「病院を出れば卒業、と医療者側は思ってしまうが、家族にとっては不安な育児の始まり。支援する場を地域につくらなければと思いました」

 神戸市と協力し、1500グラム未満で生まれた赤ちゃんと家族向けの子育て教室「YOYOクラブ」を1994年、同市内に開きました。

 YOYOクラブは月齢別に分かれ、親子で体操や季節の行事などを楽しむほか、親同士で話し合う時間も。助産師ですきっぷ運営委員の小島光華・姫路獨協大特別教授ら専門家も加わり、相談や情報交換をしながら「わが子の良さに気付いていく」と高田教授。本年度も同市内や阪神間、東播磨地域などから約60組が参加しています。

 高田教授はすきっぷを通して「NPOなど地域の子育て支援者が、知識や疑問を共有できるようなネットワークをつくりたい」と話しています。

▼運営委員 高田佳代子さん 福原由美子さん

貴重な情報 必要な人へ

 「子育ては誰でもつまずく。でもきっかけさえあれば、なんとか乗り越えていけるんです」。すきっぷ運営委員を務めるNPO副理事長高田佳代子さん(50)=神戸市垂水区=は、約10年の子育て支援活動を振り返り、そう話します。

 同市長田区で阪神・淡路大震災に遭い、人との交流や情報のないまま2人の子と閉じこもる日々。そのしんどさから脱しようと始めた仮設住宅での相談員活動が、現在につながりました。

 親子がゆっくり過ごせて交流もできる「カフェ」を、地域の商業施設などで月数回開催。昨年度は2カ所で計千組以上を迎えました。

 同じく運営委員の福原由美子さん(54)=南あわじ市=は、シングルマザーだった20年前、初めて娘を預けて趣味のキャンプに参加。それまでにない爽快感に「ほかの親にも癒やしを」と思い立ちました。

 アウトドア仲間らと団体を立ち上げ、親も楽しめる野外イベントなどを実施。約50団体の情報を発信するサイトも開設しました。

 「おでかけ案内だけでなく、ニュースなど子育てに重要な情報を届けられるのが大きい」と、高田さん。福原さんも「地域で頑張っている人と、その情報を求めているママたちを結び付ける。こんなにすてきなことはない」と、すきっぷの始動に期待を寄せています。

〈神戸で記念イベント〉

▼すきっぷフェスタ 楽しいステージ、多彩な展示

 「すきっぷ」創設を記念して、子育てにかかわる人たちが集い、楽しめる「すきっぷフェスタ~もっとつながる子育て」を11月21日、JR神戸駅南のデュオドームで開催します。

 会場ではサイトに「おでかけ&イベント」情報を提供する子育て支援団体のみなさんが展示や販売、親子で楽しめるワークショップなど多彩なブースを出展します。司会はラジオ関西パーソナリティのクマガイタツロウと中野みきです。

 また、テレビやラジオで活躍中の「クワバタオハラ」小原正子さん럫=のトークショーもあります。入場料は無料です。お気軽にご参加ください。

▼すきっぷ創設記念シンポジウム 神戸大と共催、子育てを考える

 「すきっぷ」創設イベントの第2弾として、連携協定を結ぶ神戸大学と共催で11月28日、神戸ハーバーランドの神戸新聞松方ホールでシンポジウム「つなぎ いかす 地域の力~みんなでつながる子育て」を開きます。

 子育てに悩む母親・父親を対象に、神戸大大学院の高田哲教授(保健学研究科長)の講演や、本紙掲載のエッセーと漫画「泣いたり笑ったり 発達障害の双子の歩み」の作者、森山和泉さんらによるパネルディスカッションを行います。

 参加無料で、託児サービス(定員あり、有料)も実施します。また終了後、交流会(会費2000円、事前予約制)も予定しています。

 また、このシンポは、文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」のキックオフ事業でもあります。

【問い合わせ】神戸新聞パートナーセンターTEL078・362・2270

2015/11/7
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ