姫路

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解体工事が当初予定よりも長引いている「ヤマトヤシキ姫路店」跡地=姫路市二階町(撮影・大山伸一郎)
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解体工事が当初予定よりも長引いている「ヤマトヤシキ姫路店」跡地=姫路市二階町(撮影・大山伸一郎)

 2018年2月に閉店した百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」(兵庫県姫路市二階町)の解体工事が、当初予定よりも長引いている。6月中にも撤去が完了する予定だったが、秋までかかる見通しという。閉店から4年たった今も整備計画の具体像は明らかにされておらず、地元からは早期の説明を求める声が上がる。

 旧姫路店の元となる建物は名建築家として知られる村野藤吾が設計。地上8階(一部12階)建てで、1957年の完成後も増改築を繰り返した。赤地に白抜きで「ヤマトヤシキ」と記された看板は街のシンボルとして親しまれた。

 免税店大手のラオックス(東京)が2017年、旧姫路店の運営会社の経営に参画。同店の再建を目指したが、建物の老朽化や業績悪化で断念した。解体工事は昨年4月に始まり、工期は今年6月までの予定だった。

 だが、7月に入っても跡地はパネルやシートで覆われたままだ。ラオックスの担当者は「新型コロナ禍での工事となった上、建物の構造が複雑で終了時期が延びてしまった」とする。

 跡地は約3千平方メートルあり、分譲マンションなどを手がける近鉄不動産(大阪市)などが取得。大手前通りやみゆき通り商店街に面した一等地だが、活用方針はまだ示されていない。

 姫路市や姫路商工会議所は同社に対し、建物に市民や観光客が楽しめる商業施設を盛り込むよう求めている。姫路御幸通商店街振興組合の浜本卓弥理事長は「跡地の行方が決まらないのは地元としても寂しい。今後の計画をいち早く近隣の商店主らに示してほしい」と話した。(井上 駿)

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