「広島風お好み焼き」というと広島の人は本当に気を悪くするのだ、と生の体験をさせてくれたのは先日ある会で出会った広島の女性。同席の東京人が「広島風」と口を滑らせたのだったが、別に大阪が本流で広島のものは亜流ということではないのにな…と、自然と微笑(ほほえ)んでしまったのは大阪人の余裕でしょうか。
大阪で生まれ育った私にとっては「混ぜ焼き」のふわふわ生地が王道だが、広島の味が邪道とはつゆも思っておらず、むしろこっちの方が好みかと感じることもある。野菜がたっぷり摂(と)れてヘルシーなイメージだし、薄く焼いた生地がモチッとするところなんかもいい。
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