先日、日本から来てくれた友人Nとアムステルダムを散策していた時のこと。医師で作家、オランダの安楽死の権威であるベルト・カイゼルさんに10年ぶりにばったり会った。昔、日本にご一緒して以来、何度か会って安楽死のことを教えてもらってきた。〈随想〉に安楽死について書かせていただいたことを、偶然にも報告できた。そういえば、いま訳している本の著者にかつてパーティーの席で紹介してくれたのもベルトだった。
友人との繋(つな)がりを訊(き)かれ、中高大がいっしょで、息子さん夫婦がアムステルダムに駐在しているご縁で37年ぶりに再会できたと話すと、胸に手を当てて感動を示してくれた。
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