中高時代を神戸の親和女子で過ごした。おとなしくて本ばかり読んでいたが、気にかけてくれる活発な友人たちのおかげで、修学旅行や体育祭の応援団など、楽しい思い出がある。
高3の担任は精悍(せいかん)でお子さん思いの、日本史のS先生。大学では文化人類学を学びたいと決めていたわたしに、よい先生がいるからと関学大への進学を勧めてくださった。一度、学級委員が司会をするホームルームの時間にわたしの机の前にしゃがみ、ひそひそ話で勉強法を話してくださった。
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