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 小学生時代は西部劇の主題歌にはまり、まだ英語を習っていなかった私は、聞こえた音を真似(まね)て「キープローレンローレンローレン」と覚え、「裕美ちゃん、あれ歌って」と知り合いに頼まれるたびに歌っていた。中学生になると、サンレモ音楽祭のカンツォーネ、ボビー・ソロやジリオラ・チンクエッテイのイタリア語の歌、そしてシャンソン。語りの美しいイヴ・モンタンの「枯葉」、エジプト生まれのハンサムなクロード・フランソワの「ドナドナ」、スール・スーリールの「ドミニク」など後に音楽の教科書の定番となった歌もあった。

 ウド・ユルゲンスの「夕映えの二人」もドイツ語で歌ってみた。ドイツ歌曲を聞き始めていた私にとってドイツ語のポップスは不思議な響きがした。そしてミュージカル! 特に「サウンドオブミュージック」「マイフェアレディ」。英語の歌が好きだった私は、LPレコードが擦り切れるほど聞いて覚えた。マイフェアレディの中で、イライザ役のオードリー・ヘプバーンの話す、いわゆるコックニーという、東ロンドンの下町言葉は衝撃的だった。

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2022/5/23
 

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