三味線漫談、女道楽をするには三味線は必須アイテムです。まずはお稽古に。三味線の師匠は長唄の家元で二代目杵屋柳翁(きねやりゅうおう)。戦後囃子(はやし)が少なかったため戎橋松竹で林家トミ師匠に寄席囃子を習い、兵庫の「寄席のパレス」の下座(げざ)をつとめた本名桑原ふみ子師匠です。
私が行った時には寄席を離れ長唄のおっしょはん(師匠)でした。当時は長唄と大学の落語研究会の方に寄席囃子を教えておられました。「英華さんは寄席の人なので出囃子をお稽古しましょうね」。長唄のお稽古だと思っていたのが出囃子とは! ラッキー。寄席の世界に憧れていた私は「道頓堀アワー」のオープニングさながらそれはそれは楽しかったです。
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