女道楽の内海英華です。「女道楽って?」と思われる方も多いと思います。上方の寄席のジャンルのひとつで、舞台の上で女性が数人で「連」というグループを組みまして、三味線を弾き、端唄小唄を唄(うた)い、踊りを踊って、お喋(しゃべ)りをしてお客さまに笑っていただくという芸なのです。大正時代に大変流行して、寄席では一世を風靡(ふうび)したそうです。
それが昭和50年代には2人ほどになり、それもずいぶんご高齢でした。幸いなことに演芸ファンだった私は2度ほど舞台を拝見することができました。そのあとは、私が復活する平成9(1997)年まで寄席ではなくなっていた芸なのです。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。