オリックス・バファローズが健闘している。宮城というフレッシュな左腕投手の活躍で吉田正、山本、山岡等の主力選手が実に生き生きとプレーしている。贔屓(ひいき)チームの勝利に心ときめくのは1995年のリーグ優勝と翌年の日本一以来か。いや、それよりもっと輝かしい時、1975年から3年連続日本一、4年連続リーグ優勝に酔いしれた阪急ブレーブスの時代は忘れられない。オリックス・バファローズの前身の球団の栄光の日々を。
当時、父の東京への転勤で住み慣れた関西の地から遠く離れ、僕自身は新しい環境にどうしてもなじめずにいた。中学生になって新聞を読み始めたころ、何気なくスポーツ欄を開けると「阪急」の文字が。生まれ育った豊中の街を走る阪急電車、阪急バスの思い出と、ブレーブスの活躍が重なり、阪急ブレーブスのファンになった。実に単純なきっかけだった。
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