電気街の秋葉原が「メイド・カフェ」の名所になったのはいつ頃からだろう。先日、交差点を通りかかると、片隅に供えられた献花に背を向け、“メイド”が客引きをしていた。そういえば、あの事件からもう13年だ。
2008年6月8日白昼、日曜日の歩行者天国に25歳の青年がトラックで突っ込み、ダガーナイフで次々と襲いかかった。7人死亡、10人負傷。あの日、事件直後に私も駆けつけたが、封鎖された道路近くの歩道は野次(やじ)馬であふれ異様な興奮に包まれていた。
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