マクロウオッチ
<マクロウオッチ(11)神戸大経済学研究科・宮尾龍蔵教授>柔軟な政策修正と低金利環境の維持必要
大規模な金融緩和がスタートして10年が経過します。昨年12月、日本銀行は金融緩和を修正しましたが、それを契機に今後も緩和政策の見直しが続くのではとの見方が広がりました。4月には植田和男新総裁が就任するとみられています。今後の金融政策はどのように進んでいくのでしょうか。
日銀は、昨年12月、長期金利(10年もの国債利回り)の変動上限を、それまでの0・25%程度から0・5%程度へと引き上げました。小幅な引き上げですが、これを契機に住宅ローン金利の上昇機運も高まっています。日銀はなぜ上限を引き上げたのでしょうか。
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