ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 経済コメンテーター マクロウオッチ <マクロウオッチ(3)神戸大経済学研究科・宮尾龍蔵教授>賃金90年代から横ばい 長期雇用が影響か

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<マクロウオッチ(3)神戸大経済学研究科・宮尾龍蔵教授>賃金90年代から横ばい 長期雇用が影響か

2022.06.30
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 身近な商品の値上げが続く一方で、なかなか賃金が上がらず、人々の不安は高まっています。賃金が上がりにくい状況は、新型コロナウイルス禍前から続いており、日本経済のこれまでの歩みとも密接にかかわっています。

 わが国の賃金水準は1990年代から現在まで、ほぼ横ばいです=グラフ。黒線で示した非正規のパート労働を除く一般労働者の平均賃金(残業手当やボーナスを除いた月額の所定内給与)は、95年は29万円、2021年は31万円とほぼ同水準になっています。

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