ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 コープこうべ1世紀 第4部・災禍を越えて 【5】再出発 組合員が支え1年で黒字化

第4部・災禍を越えて

【5】再出発 組合員が支え1年で黒字化

2022.01.15
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コープリビング甲南の前で、震災直後の店の様子を語る上田隆司さん=神戸市東灘区甲南町2(撮影・中西幸大)

コープリビング甲南の前で、震災直後の店の様子を語る上田隆司さん=神戸市東灘区甲南町2(撮影・中西幸大)

 阪神・淡路大震災の発生から1カ月足らずだった。生活協同組合コープこうべが1995年2月6日、「コープこうべ復興構想」を発表した。

 事業立て直しに向けた95年度中の計画を示しつつ、消費生活の安定、組合員活動の再構築などを明記。その中には後年、他の被災地でも語られるようになる「創造的復興」の概念が盛り込まれていた。「『復興』とは、単に元に戻すということではなく、元よりはるかに優れたシステムへの移行を意味する」とうたった。

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