第4部・災禍を越えて
【5】再出発 組合員が支え1年で黒字化
阪神・淡路大震災の発生から1カ月足らずだった。生活協同組合コープこうべが1995年2月6日、「コープこうべ復興構想」を発表した。
事業立て直しに向けた95年度中の計画を示しつつ、消費生活の安定、組合員活動の再構築などを明記。その中には後年、他の被災地でも語られるようになる「創造的復興」の概念が盛り込まれていた。「『復興』とは、単に元に戻すということではなく、元よりはるかに優れたシステムへの移行を意味する」とうたった。
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