第4部・災禍を越えて
【3】システムダウン 受発注伝票全て手書きに
1995年1月17日昼すぎ。生活協同組合コープこうべ情報システム部の上田隆司(58)は、生活用品を扱うコープリビングセンター甲南(神戸市東灘区)の前で言葉を失っていた。
倒壊した本部から東へ約1・5キロ。「ひどいらしいから、様子を見に行ってくれ」と言われ訪れると、1階部分の柱が折れ、2階から上が尻もちをついたように落ちていた。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。