第4部・災禍を越えて
【4】応援 他生協職員全国から集結
それは「1・17」から数日後だった。コープ武庫之荘(兵庫県尼崎市)の江見いづみ(54)は、生活協同組合の職員を名乗る男性2人を店の事務所で目にした。
「新潟から来ました」という2人は、復旧支援での来意を告げると、店内に案内されて黙々と売り場の整理を始めた。建物の被害を免れた店が営業を再開した直後でもあった。江見はレジをはじめとするサービス部門の責任者。神戸市東灘区の自宅が全壊し、発生翌日から店の職員用休憩室で寝泊まりしながら、システムダウンのあおりで出勤簿を手書きで作るなど慣れない作業に追われていた。
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